令和2年の六地蔵めぐり
京都はお盆にかけてご先祖様を迎える六道めぐりや、送り出す五山の送り火といった精霊行事が各地で行われます。そして、8月22日と23日かけて市内六箇所の寺を巡る六地蔵めぐりが、夏の行事の最後となります。
六地蔵めぐりの由緒は仁寿2年(852年)に小野篁が病気で死線を彷徨った時、地獄で地蔵菩薩に会い地獄に落ちた人を助ける地蔵に感激し、木幡山の木から六体の地蔵を作り祀ったのが始まりとされます。
その後、保元2年(1157年)に六地蔵を信仰する後白河天皇が平清盛に命じ、西光法師によって街道の入り口に堂を建てて六体の地蔵を分け、無病息災を祈願しました。それを二日間かけて巡り、寺ごとにある六枚の人札を集めるのが六地蔵めぐりです。
京都の人でもあまり知られていない行事ですが、京都を一周するというロマンがある行事ではないでしょうか。

六地蔵とは関係ありませんが、スタートは城南宮からです。城南宮は交通祈願の神社でも有名です。始める前に安全祈願をしましょう。