新しくできた笠置寺へ行く新道を通る
10月からスタートした「2020京都やましろサイクルスタンプラリー」。京都府南部の12市町村の名所を回ってスマホアプリのスタンプをゲットする企画です。
12箇所のスタンプ指定の場所を回る際に、特に行き辛いと思われているのが、笠置町の笠置寺ではないでしょうか。町内からの登山道路は急勾配なので自転車では無理と思われがちですが、春になって柳生側から登る道路が整備されました。
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笠置駅で笠置を知る
国道163号から笠置大橋を渡ります。キャンパーで有名な笠置キャンプ場には多数の車が停まっています。
アクティビティスポーツに力を入れる相楽郡で、笠置町はロッククライミングや遊びカヌー発祥の地となっています。
笠置駅にも寄ってみましょう。
駅前には元弘の変で、笠置寺に籠城した後醍醐天皇軍と鎌倉幕府軍との戦いを再現した人形があります。
現代の世情に合わせてマスクをしています。
山道を登る
駅の近くにある「笠置春光」の絵。笠置寺は天智天皇の皇子が鹿狩りをしていた時に、笠置寺にある大岩の上から落ちそうになって神様に助けを求めたところ、仏様が現れて助かったという伝承があります。
そして皇子が再来する時の目印に笠を置いたといことから、「笠置」という地名になったとされます。
もう一つ地名の由来があります。
奈良の柳生方面へ行きます。
従来は左に登って参道を登るのですが、今回は右に進みます。
1.5車線幅の道路を進みます。
時折ブラインドカーブもありますので、対向車に気をつけてください。
川に目を向けると不動の滝の呼ばれる小さな滝があります。
この周辺には後醍醐天皇などにまつわる由来があります。
桂木(かつらぎ)と呼ばれた伝承があります。笠置寺の住職によると、
「打滝川にかかる小さな橋の付近は、この地を訪れた後醍醐天皇が桂の木でできた杖を地に刺したところ根が生桂の大木になった。そしてその枝は、全て京の都、北に向かってのべていたといわれます」
奈良県側に入ります。
ここは旧山城国と旧大和国の境でした。
この場所の付近には嫁取り地蔵(よめとりじぞう)という地蔵があったそうです。
「嫁取り地蔵は桂木を越えて少し上がったあたりには、イケメンのお地蔵様が祀られていたようです。昔は、柳生から笠置に嫁ぐ花嫁は、ここを通るとお地蔵様に心を奪われるので、この道は通らなかったようです」
剣の達人の里、柳生に入りますが左に曲がって笠置に戻ります。
鹿と鷺と書いてなんと読むのでしょうか。
実は「かさぎ」と読みます。笠置寺の山号「鹿鷺山」もかさぎと読むので、漢字の当て字が二つある事になります。
「笠置春光」の絵を見ると鹿が逃げている様子が描かれているので、二つと漢字の名はそれに関わるようです。
ゴルフ場の横を通ります。ここにもお姫が池という伝承があります。
「お姫が池いまではゴルフ場となっていますが、昔は湿地帯で池もありました。後醍醐天皇を思い、この地で亡くなったお姫様が出てこられる池がありました」
中央の道路を登ります。
この周辺には石当て地蔵(いしあてじぞう)の伝承があります。
「元弘の戦乱の最後、笠置山に立て篭もった後醍醐天皇軍を全滅させるために笠置山に登った、少数精鋭の幕府軍。この時、そんなこととは知らずに、笠置山への裏道を教えた老婆に似せた地蔵がこの地に建てられ、道を行き交う人々が、この地蔵に向かって石を投げたと言われています。いまでは地蔵様はなく、台座のみが残っています」
つい最近舗装が完成したのでアスファルトが真新しいです。
由緒ありげな岩があります。
笠置山の駐車場につきました。
サイクルスタンドは駐車場のトイレの反対側にあります。ちょっとわかり辛い。
笠置寺へ
笠置寺に登る階段の前は駐輪禁止です。
石で作られた階段は、ロードバイク用のビンディングシューズだと危ないので、普通の靴を持ってくる方がいいです。
笠置寺の山門に着きます。
アプリを起動させて、スタンプラリーを選択します。
地図上のアイコンを選択するとポイントが表示されるのですが、少しでも遠いと選択できません。笠置寺は磨崖仏の前が指定ポイントとなります。
受付にて拝観料を支払います。
笠置寺の御本尊でもある磨崖仏。岩に仏が掘られたといわれていますが、元弘の変によって姿を消したといわれます。
再度ポインを選択するとゲットできました。
獲得したポイントが表示されます。6カ所以上となるので7カ所を回る必要があります。
帰りは従来の参道を降りましたが、急勾配で脚力のない人は登るのが難しいと思います。また車の往来のがあるのですれ違いに気を使います。
新道により交通量の多い木津川沿いの国道163号線を通らなくても、奈良側からのアクセスができるようになり、そちらのメリットもあります。
是非笠置寺のポイントをゲットしてみてください。
笠置寺
〒619-1303 京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
Tel & Fax : 0743-95-2848
拝観料 大人(高校生以上) 300円 中学生 100円 小学生以下 無料