第9回・悪霊への畏怖、御霊会の始まり(850年〜)

この時代は貴族による権力闘争が頻繁となり、嵯峨天皇の信頼を受けた藤原冬嗣が太政大臣に就くと、他氏排斥が行われ応天門の変(貞観8年・866年)により伴善男が左遷された。藤原冬嗣の子、藤原良房が太政大臣・摂政に、良房の養子の藤原基経が関白に就き、藤原北家が台頭する摂関政治になる。
貴族や天皇家に関わる寺社が相次いで建立・創建され、今に続く神事が行われてていく。