都名所図会で辿る江戸時代の京都

都名所図会で辿る江戸時代の京都
第36回・山城国を流れる大河

山城国には鴨川以外にも北は丹波国から桂川、東は琵琶湖から宇治川、南は伊賀国から木津川が流れ、淀で淀川となり大坂に至る海へと繋がる平城京、恭仁京、長岡京、平安京時代の物流や人の往来の大動脈だった。 木津川 木津川は三重県の […]

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第35回・平安京を流れる川

京都を上から下へ流れる鴨川は平安遷都から神聖な川として禊の場として利用され、また住民たちの憩いの場だった。また架けられた橋は時代を表すモニュメントとしても機能していた。 鴨川になる川 志明院(北区雲ケ畑出谷町) 鴨川は今 […]

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第34回・季節を彩る京都のお祭り

江戸時代の京都では葵祭や祇園祭以外にも季節毎の祭礼がそこかしこで行われ、賑やかな様相が都名所図会などに描かれている。 主だった祭礼は今も残り、京都には欠かせない年中行事となっている。 春のお祭り 壬生狂言(壬生寺) 壬生 […]

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第33回・賀茂と伊勢にいた、二人の斎王

5月15日に行われる葵祭は京都三大祭りに数えられ、京都御所を出発し下鴨神社を経由して上賀茂神社へと向かう平安時代の装束を見にまとった行列は、王朝文化を今に伝えます。その祭りに花を添える斎王代の行列は、その年に斎王代に誰が […]

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第32回・都の夏のお祭り、祇園祭と五山送り火

夏になると都では煌びやかな山鉾が動く祇園祭と夜空に文字が煌めく五山送り火が行われる。一千年以上とも言われるこの二つの祭りはいつ頃から行われたのだろうか? 町衆の祭り、祇園祭 祇園祭はそもそも平安時代に神泉苑で政争で怨霊と […]

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第31回・新たな都を守る水上の城郭・淀城。江戸時代の都の歴史(1603〜1702年)

大坂夏の陣により豊臣家滅亡し、徳川家が日本の政治の本流となった。家康の死後、徳川秀忠は元和5年(1619年)に上洛し、伏見城を廃城にすることと、国内の軍事拠点の再構築に手をつけた。 徳川家による京都の実効支配 淀城(伏見 […]

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第30回・伏見で始まった徳川家の江戸幕府、家康が成し遂げた天下泰平(1598〜1615)

天下を我がものにした豊臣秀吉は慶長3年(1598年)8月に伏見城で没した。しばらくは死んだことは隠され翌年に埋葬されることになる。 秀吉は死後の政治の運営を徳川家康・宇喜多秀家・上杉景勝・前田利家・毛利輝元の五人を五大老 […]

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