京都府の1700年の歴史を一巡り。「京都まるごとヒストリー」展

京都府に関する歴史資料の収集・保存・公開している京都府立京都学・歴彩館。平成29年に従来からの総合資料館の機能を引き継ぎ開館しました。
過去においてのあらゆる史料がありますが、特に東寺で8世紀から18世紀まで書かれていた記録集である古文書、国宝「東寺百合文書」が有名です。
他にも京都に関する一般書籍もあらゆる本を収集していますので、貸し出しはできませんが、調べ物をするのに重宝されています。しかも地下鉄北山駅から歩いて数分なので、気軽に立ち寄ることができます。

8月8日から10月11日まで開催される「京都まるごとヒストリー」は、京都府ミュージアムフォーラムに加盟する博物館・資料館から選りすぐりの収蔵品を使い、京都府の成り立ちを説明するというもの。京都というだけでも歴史の深さは並大抵ではありませんが、大まかな史実に関して説明するのに適した史料を数点用いて、「存在していた」事を示す展示となっています。しかも入場は無料です。

展示スペースはこの一室です。元々歴彩館の展示室のスペースはここしかありません。しかし、集められた展示物は選りすぐりなので、ずっと見てみたい気持ちになります。
写真右から半時計回りで中央の展示へ向かうことによって、卑弥呼の時代の鏡とされる「大田南5号墳出土方格規矩四神鏡(235年)」から現代の「平安建都1200年記念特別公式ポスター(1996年)」を巡る事によっておよそ1700年の歴史を堪能できます。
今回の展示の目玉は、写真右手にある前期展示のみとなる宮内庁所蔵「主基地方風俗歌屏風(2019)」でしょう。
令和で天皇即位後の大嘗祭の際に、供する米の産地を東日本は悠紀、西日本を主基と呼び京都府が選ばれました。そして大嘗祭の後の祝宴となる大饗の儀において、悠紀(栃木県)と主基の風景を描いた屏風が披露されました。京都の名所が書かれた二隻の屏風は六曲一隻が縦2.4m、横4.1mとなり、高さが2mを超える屏風は過去に例がなく、制作した職人も何を作るのか不思議がっていたそうです。現代において貴重な伝統技術で作られたこの屏風、おそらく京都で見れるのは今後滅多とないであろう、貴重な展示と言えます。
他にも国宝や重要文化財もありますが、一堂に解して様々な博物館の史料をこうして時代毎に見れる展覧会はないので、改めて日本の歴史を振り返ることができる、またとない機会となるでしょう。それで入場は無料です。

歴彩館の駐輪場は最近整備し直され、スタンドのないスポーツサイクルも置けるようになりました。今までは置けなかったため北山駅の有料駐輪場に置くしかありませんでした。遠方からサイクリングで来ても気軽に立ち寄ることができますね。

※展示物の撮影は許可を頂いています。一般の方はご遠慮ください。

京都学・歴彩館

「京都まるごとヒストリー」展
会期
令和2年(2020)8月8日(土曜)~10月11日(日曜) 9時~17時
(入場制限30名、8月8日(土曜)~9月6日(日曜)まで事前予約者優先)
入場無料

住所 京都市左京区下鴨半木町1-29
電話番号:075-723-4831

日本史年表・地図 (第26版)